忍び寄る

忍び寄る、地の底からの足音・・・。

ALLIED TANK DESTROYERS (Vanguard 10)
Bryan Perrett, Mike Chappell/OSPREY/2001年
price: \1,200
condition:並

第二次世界大戦におけるヨーロッパを中心とした戦車の開発と展開を図版を豊富に使って紹介した本。 24.7p×18.4p、40頁。


機械化 第七巻・第四号
小松崎茂ほか/機械化国防協会/1944年4月
品切れ
condition:並

小松崎茂が、その名を不動のものとした雑誌「機械化」。独自のアイデアで、空想科学兵器を描き、日本のSFイラストの原点とまでいわれ、現在でも、多くのファンを魅了しています。この号でも、見返し折込ページに、『空中トーチカ』のイラストで登場。戦争には、反対したいですが、この人のド迫力の画には感嘆! 25.6p×18.2p、74頁。→more


聖戦美術展集
石井柏亭ほか/朝日新聞社/1939年
品切れ
Condition;口絵1枚中央部破れ

昭和14年に、陸軍美術協会が結成され、同会の主催で開催された『第一回聖戦美術展』の出品作を紹介した冊子。石井柏亭、小磯良平、向井潤吉、脇田和など、大家の作品も多数掲載されています。これらの作品の全体像は、あまりあきらかにされていません。声を荒立てて異議をとなえる気持はありませんが、一つの歴史的事実として、きちんと検証されるべきものだと思います。絵画のほか彫刻作品も取り上げられています。37.5p×25.7p、64頁+総目録。


服装科学 3月号
洋裁春秋社/昭和17年
price;1,500円
Condition;良

『洋裁春秋』の改題第一号。主幹による「改題に就て」より−「西洋の技術西洋の型の長所を容れた服装が、これからの日本服になるのは否み難いことと信ずる外はありません。それは決して欧米に追随し、屈服する意味ではありません。彼の美点をとり、短所を切捨てて新しき様式を創造しようと云うものです。そこで今迄の洋服を一層科学的に検討して新日本服としての帰結に到達する必要に迫られている訳です。そういう意味で本誌が『服装科学』と改題して新出発をすることは意義の浅からざるものがあると信じます」。25.6cm×18.2cm、32頁。


MANZANAR
Ansel Adams/Vintage Books/1989年
品切れ
Condition;並、表紙少ほつれ

テキスト英文。“Manzanar”(マンザナー)は、1942年、シェラネバダ山脈の麓の荒れ果てた原野に作られた日系人収容所のことで、“りんご園”という意味なのだそうです。そこへ世界的写真家アンセル・アダムスが訪れたのは、1943年のこと。彼は、マンザナーの風景と日系人の姿を、静かで細密な写真としてカメラに収めました。それらは、“BORN FREE and EQUAL”と題して44年に出版されたそうですが、反愛国的だとして、多くは破棄されてしまったそうです。本書は、そのときの写真を収め、John Herseyがコメントを加え、出版されたもの。それにしてもアンセル・アダムスの写真は、人物を撮影しても、涼やかな風がなびいているようです。


淵上白陽と満州写真作家協会 日本の写真家6
飯沢耕太郎ほか/岩波書店/1998年初版
品切れ
Condition;良

淵上白陽は、1922年から写真画集『白陽』を主宰して、抽象的なフォルムの静物写真や風景写真をめざす構成主義的な作風を展開。その後満州に渡り、満州写真界のリーダーとして、リアリズムとロマンティシズムを融合させた独自の作品世界を育て上げた人。1932年には、淵上を中心として満州写真作家協会が結成され、農民や子供たち、工場や鉱山、白系ロシア人などを題材に独自の写真表現を展開しました。この本には、淵上をはじめ、馬場八潮、岡田中治、米城善右衛門、一色辰夫らの代表作が収録されています。22.5p×22.6p、71頁。


白系露人
黒澤忠夫/朝日新聞社/昭和18年初版
品切れ
Condition;並

白系露人とは、1917年のロシア革命後に亡命し、ソビエト政権に反対したロシア人のこと。著者の黒澤忠夫は満鉄社員として十数年にわたり白系露人と交流し、その体験をもとにこの書をものした。表紙は画家の佐藤敬によるもの。目次から気になる項目を記しておきます。「浮かび上がったバイコフ」「公爵の辻古本屋」「民族の誇り“反共戦士の塔”」「伊藤公とニコライ二世」など。18.4cm×12.8cm、410頁。

 


微笑風俗
北園孝吉/六号書院/昭和17年初版
品切れ中
Condition;経年ヤケ・シミ

北園孝吉は、昭和12年度のサンデー毎日大衆文芸賞を受賞してデビューした作家で、奇想天外なストーリー展開で多くのファンを獲得した人。ユーモラスな時代小説がよく知られていますが、この本では、『マルマル王国興亡史』や『海底戦時色』などSF小説的な作品が収録されています。18.4p×12.5p、314頁。→more 


最近の飛行船
酒井二郎・編/航空研究会/昭和10年初版
品切れ中
Condition;カバー破れアリ、本文は良

この本は、軍事色がうかがえる内容となっていますが、当時の世界各国の飛行船を、写真と平面図、建造期、全長、最大速度などを詳細に記述しているという意味で興味深く、貴重な資料であると思われます。19.5p×13.5p、243頁。


半島の近影
朝鮮総督府鉄道局/昭和13年(非買品)
品切れ中
Condition;函ナシ、少スレ

昭和13年当時の朝鮮の状況を、豊富な写真で見ることができる本。釜山と京城間の特急「あかつき」や新京までの「ひかり」、奉天までの「のぞみ」(新幹線ではありません!)という特急の車内、大川海水浴場、朝鮮ホテルなどが写真で紹介されています。26.2p×18.7p、58頁。


日本地理大系 朝鮮篇
改造社/1930年初版
品切れ中
Condition;函切り取り部分アリ、月報付き

原色版写真やグラビア写真を多用して、当時の朝鮮を紹介した本。中央朝鮮、南朝鮮、北朝鮮、西朝鮮に分けて構成しています。26.7p×19.3p、416頁。


日本地理大系 満州及南洋篇
改造社/1930年初版
品切れ中
Condition;良

こちらも写真を豊富に使用して、満州と南洋諸島を紹介。26.7p×19.3p、357頁。


ファシストを演じた人びと
田之倉稔/青土社/1990年初版
品切れ
Condition;カバー少汚れ

「ファシストを演じた」芸術家、文学者、知識人たちが、いかに生き、いかに活動し、いかに創造したかを論じた本。未来派などの作品図版を豊富に活用していて、芸術や文化が、社会(政治)の役に立とうとすると、ファシズムに簡単に利用されてしまうということが、よくわかります。19.5p×13.3p、374頁。


蒙古
平松幸彦/アルス文化叢書/昭和17年初版
品切れ
Condition;少切抜きアリ、ページ取れアリ

巻末の「アルス文化叢書・刊行の言葉」には、「現代文化を構成する凡百の各要素に就いて、あらゆる角度に於いて、之を観察し、分析し、批判し、解剖し、在来の長たらしき活字の羅列に代わるに、端的に明快なる写真をもってその写実を示し…」とあります。蒙古連合自治政府成立式典、首都・張家口、などを写真で紹介しています。18.6p×13p、95頁。


蘭印諸島
副島種経/アルス文化叢書/昭和17年初版
品切れ
Condition;並、背少傷み

蘭印とは、オランダ領東インドのことで、現在のインドネシアのこと。スマラン市街、港、バンドン市、バンドン工科大学、スラバヤ市街、ジャワ銀行、バタヴィア博物館、その他を写真で紹介しています。18.6p×13p、98頁。


ナチズムと祝祭 国家社会主義のイデオロギー的祭儀と政治的宗教
K。フォンドゥング、池田昭・訳/未来社/1988年初版
品切れ
condition:並

原題は、『呪術と操作』。政治はまさしく「まつりごと」と言いますが、かのナチスは、多くの祝祭をつくり、そこには、宗教的祭儀の特質が多く見られます。それらを中心にイデオロギー的祭儀と政治的宗教」を論じた本。