悔いなき命を
岡田嘉子/広済堂/1973年初版
price;\1,300
Condition;良
大正11、日活映画『髑髏(どくろ)の舞』でデビューし、以後女優として1,2を争う存在にあった岡田嘉子。新劇女優としても活躍しましたが、1938年には演出家・杉本良吉とソ連への亡命を決行。「赤い恋の逃避行」と世間から騒がれます。しかしソ連で二人はスパイ容疑をかけられ、杉本は粛清により殺害されたらしく、岡田は服役ののち市民権を獲得して、ルナチャルスキー演劇大学演出科を卒業、モスクワ放送に勤務しました。1972年には日本に里帰りしています。この本には「女優岡田嘉子について」と題された村山知義の文章が載っていて、それによると1926年に村山知義が、京都の日活撮影所で『日輪』の美術監督として出かけたとき、主演の岡田嘉子と対面したのが、初めての出会いだったと述べられています。19.5cm×13.4cm、256頁+写真。
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