大東京うまいもの食べある記
白木正光/丸ノ内出版社/昭和8年
品切れ
Condition;編年イタミ
著者の白木正光は、時事新報の記者で、菊池寛の「半自叙伝」にも登場している人。
序より抜粋−「食堂、カフェ流行は昭和文化が生んだ最も著しい産物の一つとして、文明史的に見ても非常に興味ある現象と思いますが、そうした観点から筆を取ったのが、『大東京いまいものたべある記』であります」。昭和8年当時のレストラン、カフェなどが地域別に列挙され、味や内装、値段なども書かれています。「はしがき」を読んでいて、ちょっと不思議に思ったのは、「今日のバーやカフェー」の最初は、洋画家・宮武辰夫が、銀座松坂屋の横に開いた“ユング・フラウ”という小さい酒場が最初、と書かれていること。この店の名は初めて聞きました。案外知られていることなのでしょうか?19cm×11cm、453頁。
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