世界が恋する20年代

世界中が“アイ・ラブ・ユー”

MODERN PUBLICITY 1933-1936
THE STUDIO LIMITED/1933−36年の年鑑合本
品切れ中
Condition;並

テキスト英文。モダン・パブリシティーの1933年から36年の年鑑です。ポスター、パンフレット、ドレスアップ用品、パッケージ、新聞広告などに分けて紹介。中山岩太なども登場しています。文章での説明では、不十分なので(語学力不足)、画像をたくさん貼っておきました。ご参照ください。28.7p×20.5p。→more 


LA REVUE DE LA FEMME
Les Plus Beaux Livres/1927年9月
品切れ中
Condition;編年傷み

テキスト仏文。1927年にパリで発行された女性誌。ページをめくると、典型的な当時のファッションに身を包んだ女性たちの写真満載。藤田嗣治の紹介ページや、“KIKOU YAMATA”なる人物の「日本探訪」(?)という記事があり、そこへも藤田嗣治がイラストを描いています。また、ジョセフィン・ベーカーのレビュー記事、アールデコ・デザインの家具や小物の写真など、当時の華やかなパリの雰囲気を満喫できます。35p×25.3cm、64頁。


1000 IDEEN Kunstlerischen Ausgestaltung der Wohnung
Alexander Koch/
Verlagsanstalt/1926年
品切れ中
Condition;良、函付き(少スレ)

テキスト独文。初期アールデコの室内デザインの図版を多数掲載した本。室内デザインのほか、家具や壁画、装飾品などが紹介されています。ところどころが三色写真版になっていて、それもまたクラシカルな雰囲気を引き立てています。函付きなためか、保存状態がよく、写真もとてもきれいです。恥ずかしながら、ドイツ語はまったく読めない私ですが、表題は“1000の室内装飾のアイデア”と書かれていると思うのですが、1000は大げさでも、とにかくかなりの例を写真で紹介しています。29.8cm×21.5cm、206頁。→more


欧米漫談 鶏のあくび
片岡半山/昭和4年(非売品)
品切れ中
Condition;函付き、汚れ、裏見返しに書き込みアリ

著者の片岡半山(函では片岡直方)という人物は、大阪ガスの社長で、いまも残る大阪御堂筋のガスビル(1933年完成)を作ったことで知られています。ガスビルの8階には片岡の支持で最先端のガス調理器具を使用した夢の食堂「ガスビル食堂」が設けられたとのこと。この本は、彼の約半年にわたる旅行記で、その凝り性が幸い(?)して全ページがアート紙を使用し、20年代当時の欧米の都市風景の写真やイラストが1ページに必ず1枚以上登場するという力の入れようで、しかも全479ページという大冊。さらに最終ページにちかくなると、本文とは関係ない欧米のポスター写真などを大サービスのつもりなのかつぎつぎに紹介しています。ところどころに、カラー図版がスクラップでもするかのように挟み込まれていて、そのわけのわからなさが大変面白い。もちろん当時を知る貴重な資料でもあります。19cm×11cm、479p。くわしくは→こちらへ。


近代都市と芸術展 1870−1996
柏木博ほか/東京都現代美術館/1996年
品切れ
Condition;良、函付き、二冊組

ポンピドゥーセンターとの共同企画で、東京都現代美術館で開催された展覧会のカタログ。二冊組で、パートTは「ヨーロッパの近代都市と芸術」、パートUは「東京:都市と芸術」。“都市の近代化の世紀”を、建築と芸術の両面から光を当てて浮き彫りにしています。30p×23p、パートTは262頁、パートUは115頁。→more  


光芒の1920年代
海野弘ほか/朝日新聞社/1983年
品切れ中
Condition;焼け、染みアリ

『朝日ジャーナル』に連載されたものを一冊にまとめた濃厚な本。豊富な論説陣で縦横無尽に世界の20年代を論じています。サブタイトルで「現代は20年代の模範にすぎない。」と豪語(?)してはじまり、「都市」、「映画」、「演劇」、「音楽」、「美術」、「建築」、「文学」、「思想」、「科学」、「風俗」、「機械」、「スポーツ」の12項目に分けて構成。523頁にプラス索引付きの大冊です。20.5cm×18.2cm。


芸術と広告
セゾン美術館ほか/朝日新聞社/1991年
品切れ中
Condition;良

ポンピドゥーセンターで1990年に開催された“Art &Publicite”展から19世紀末から1960年代までの300余点を精選し、さらに明治期から戦前の日本コーナーを加えて構成した展覧会のカタログ。「芸術」と「広告」という、ともすれば正反対と見られがちな分野を同等に対置して、その特質を浮き彫りにしています。21.5cm×15cm、455頁。


美術手帖 特集・芸術と広告
高島直之ほか/美術出版社/1991年
品切れ中
Condition;良

前掲の展覧会「芸術と広告」展に関連した特集を組んだ号。第一部ではこの展覧会からの取材構成、第二部ではBT編集部による補遺で構成されています。カタログ序文(ジャン・ユベール・マルタン)から引いた文章が掲載されていたので取り上げます−「まず芸術による創造があり、応用芸術がそれに後続するというのが、従来唱えられてきた図式である。今回の展覧会の目的は、もっぱらこうした従来の主張が、いかに偏狭で貧弱なものであったかを証明することにある」。


UFA FILM POSTERS 1918-1948
Peter Manz/Umschau Verlag, Heidelberg/1998年
品切れ中
Condition;並

『メトロポリス』などで知られるドイツの映画会社UFA(Universum Film Aktien Gesellschaft)が製作した映画の、ポスターを紹介した展覧会の図録。『ドクトル・マブゼ』などの表現主義的映画のポスターが多数掲載されています。29.8p×23.8p、140頁。


アジェ、マン・レイ、ブラッサイの巴里
東京都写真美術館/1992年
品切れ
Condition;良

東京都写真美術館で開催された展覧会のカタログ。20年代、前衛芸術家たちがパリに活動の場を移していったように、写真家たちも新しい表現を求めてパリへやってきました。対象をありのままに捉えながらも、詩的な味わいがあるアジェ。シュルレアリスムの運動に参加し、ソラリゼーションとレイヨグラムなどの技法を使って、前衛的な作品を発表したマン・レイ。夜のパリを徘徊しながら、印象的な夜景や人々の喜怒哀楽を撮影したブラッサイ。そのほかハンス・ベルメールやケルテス、そして中山岩太らが紹介されています。27cm×21.5cm、155頁。


JEAN COCTEAU DRAWINGS
Dover/1972
price;¥1,800
Condition;少傷み

テキスト英文。1923年にパリで発行された、コクトーのドローイング集の再刊。純粋にドローイングの図版のみを掲載していて、あいさつ文以外、テキストはありません。描かれているのは、エリック・サティ、プーランク、ドストエフスキー、ニジンスキーなど彼の交友関係を偲ばせるものや、ロシア・バレーの舞台裏、酒場などなど。彼の筆は、思うがままにスラスラと動いていて、20年代のパリを、臨場感を持って味わうことができます。


GERMAN MODERN
Steven Heller & Louise Fili/Chronicle Books/1998
品切れ
Condition;良

テキスト英文。第一次大戦をはさんで展開された、ドイツのグラフィックデザインをまとめた本。ポスター、切手、レターヘッド入り用箋、パッケージデザイン、雑誌ジャケット、商業用カタログなどが、200以上の豊富な図版で紹介されています。これらは、現代のグラフィックデザインの水源の一つであるにもかかわらず、あまり紹介されたことがなかったものだそうです。20.3cm×22.1cm、131頁。


Early Modernism Swiss & Austrian Trademarks
John Mendenhall/Chronicle Books/1997
品切れ
Condition;良

テキスト英文。1920年から1950年での、スイスとオーストリアの商標、ロゴ、ポスターなどが、600余りの図版で紹介されています。これらはモダニズム初期の典型的な幾何学形態で表現されていますが、現在でも充分通用しそうな洗練されたデザインがたくさんあります。


ベル・エポック 魅惑の広告芸術
ジャック・スエルンベルク編著/MPC/1986年初版
price;\2,000
Condition;並

1930年代までの、フランスの広告美術を豊富な図版で紹介した本。著者は、その造形美に驚嘆して、現代の広告美術の貧しさを嘆き、本書を記したようです。25.8p×19p、176頁。→more 


THE AMERICAN ANNUAL OF PHOTOGRAPHY 1935
American Photographic Publishing Company/1934年
price;¥2,300
Condition;並

テキスト英文。アメリカで出版された、写真年鑑の1935年版。ポートレート、風景、機械、、人体などや、ソラリゼーション的な作品も掲載されていて、なかには、数名の日系人らしき名前の作品もあります。写真関連の広告ページもカメラファンには、楽しいはず。24.6p×18.3p、298頁+広告40頁。


THE NEW YORK STAGE FAMOUS PRODUCTIONS IN PHOTOGRAPHS
Stanley Appelbaum/Dover/1976年
品切れ中
Condition;少ヤケ、表紙折れ跡あり

1883年から1939年までの、ニューヨークで上演された芝居の舞台写真148枚を収録した本。これらは、ニューヨーク市立美術館所蔵の貴重な写真です。25p×23.5p、154頁。


デ・スティル
ポール・オヴリー/PARCO出版局/1978年初版
品切れ中
Condition;少ヤケ

現代美術を海外の研究者によるテキストと豊富な図版により解説し好評だった「パルコ・ピクチャーバックシリーズ」の一冊ですが、なぜかこの「デ・ステイル」は、古書店でもほとんど見かけません。デ・ステイルのメンバーといえば、ビジネスライクな生活をしながら制作にとりくんでいたとてもスマートなアーティストというイメージがありますが、このグループは一般的な意味での集団ではないとのこと。その名称は、オランダのデザイナーテオ・ヴァン・ドゥースブルフが1917年から1931年にかけて編集した雑誌名に由来しているのです。31年に彼が死ぬと、この雑誌に参加した人々や、その理想に触発された人々にその精神が受け継がれ、その典型的なスタイルが現在まで生き残って街を歩くといたるところに存在していることに気づかされます。21cm×14.6cm、167p。


モンドリアン展
宮島久雄、五十殿利治/東京新聞/1987年
品切れ
Condition;良

西武美術館ほかで開催された展覧会のカタログ。“新造形主義”を提唱し、一切の無駄な形態を削ぎ落として幾何学的純粋抽象へたどり着いたモンドリアン。そこへたどりつくまでの長い道のりを図版から読み取ることができます。とくに水平線と垂直線で描かれた作品は、内省的で、宗教画を思わせるような精神性を感じます。図版のところどころに雑誌『デ・ステイル』に掲載された自伝的評論「新造形主義に関する対話」と鼎談「自然主義的なリアリティーと抽象的なリアリティー」から抜粋された文章が引用されていて、作品の鑑賞を深めてくれます。27×22.8cm、221頁。


ドイツ・ダンスの100年 映像でみる身体のイメージと表現主義
松澤慶信ほか/東京ドイツ文化センター/1996年初版
品切れ中
Condition;並

東京ドイツ文化センターの主催でおこなわれた映像フェスティバルのカタログ。この映像フェスのスケジュールも挟み込まれていて、それによると、オスカー・シュレンマーがバウハウスで創造した抽象的なバレエの再現や、マリー・ウィグマンや表現主義ダンスの貴重な映像が上映されたらしい。ぜひ観に行きたかったですが、このカタログでも豊富で貴重な写真が多数掲載されています。また、テキストとして、「新しい身体の自由−20世紀前半のドイツ舞踊」(ヨッヘン・シュミット)、「外へ向かって」(パトリツィア・シュテッケマン)、「ラバンにとって『動き』とは、ラバンが考える『コレオロジー』とは」、などが載っています。29.7p×22p、95頁。


モダンダンスの歴史
海野弘/新書館/1999年初版
品切れ中
Condition;並

20世紀初頭、自由に踊る肉体を求めて生まれたモダンダンスの歴史をまとめた本。『ダンスマガジン』に連載されたものに改訂を加えたもので、それぞれのダンサーの人間的な面についても触れられています。また、これまでは、あまり語られなかったモダンダンスと神秘主義、東洋思想、ニューエイジとの関わりなども論じています。目次より−「モダンダンスの誕生」、「イサドラ・ダンカン」、「ドイツ・モダンダンスの源流」、「ルス・セント・デニス」、「もう一つのモダンダンス史」、「マリー・ヴィグマン」、「ワイマール共和国のダンス」、「マーサ・グレアム」、「女神たちの後に」。21.6p×15.1p、388頁+索引・参考文献。


ジョージア・オキーフ アメリカン&モダン
横浜美術館/インターカルチュア/1993年
品切れ中
Condition;少ヤケ

女性画家ジョージア・オキーフの画業を日本ではじめて本格的に紹介した展覧会のカタログ。1917年にニューヨークでデビューし、彼女独自の「アメリカンモダン」な世界を創出。このカタログでも、抽象的な木炭素描から、渦をまいて流れるような花や木や風景、晒された骨など、彼女の代表作が紹介されています。28.5p×23.9p、220頁。→more


エドワード・ホッパー展
東京都庭園美術館/1990年
品切れ中
Condition;良

ホイットニー美術館所蔵作品より構成したエドワード・ホッパー展のカタログ。ヨーロッパ美術の模倣ではなく、アメリカそのものの日常生活に眼を向けたホッパー。ちなみに、私のだいすきな映画「天国の日々」は、ホッパーの絵がそのまま影像になったような美しいものでした。28p×22.4p、175頁。→more


郷愁のパリ1920年代=展
目黒区美術館/1989年
price;¥2,000
Condition;良

第一次世界大戦前後にパリ に集まって反アカデミズムな創作活動を行ったエコール・ド・パリの作品を中心とした展覧会のカタログ。絵画では、パスキン、モディリアニ、キスリング、ローランサン、ドラン、スーチン、 シャガール、ユトリロ、ブラマンク、フジタなど。彫刻では、ブランクーシ、ザッキンなど。写真ではアジェ、マン・レイ、ブレッソンなど。その他、当時の最新パリ・モード、ポスターなどが掲載されています。25.7cm×19cm、177p。


モンパルナスの大冒険
川崎市民ミュージアム/1988年
price;¥2,000
Condition;少汚れ

川崎市民ミュージアムの開館記念展のカタログ。パリのグラン・パレで開催された展覧会を日本向けに再構成して、第一次世界大戦をはさんだ今世紀の初頭、モンパルナス地区で起こった新しい芸術運動の波と、そこに集まった芸術家たちの活動や交流を、作品や資料などで省みた展覧会。本書に掲載されたジャニーヌ・ワルノーの文章から抜粋します。「1910年以後、自由を希求するあらゆる外国人にとって、パリとはすなわちモンパルナスのことであった。そこはちぐはぐな住人の集まる十字路、集合場所であった。ポーランド人の、ロシア人の、スカンディナビア人の、日本人の、そしてユダヤ人を中心とした無国籍の芸術家たちが、アポリネールの言う『モンパルナシアン』に入り混じっていた。」。28cm×22.5cm、199p。


20世紀号ただいま出発
久保田二郎/マガジンハウス/1985年初
price; ¥1,800
Condition;少焼け、ソフトカバー

マガジンハウス、ブルータスブックス第1号。もともとはジャズ評論家でその旺盛な好奇心からやがてジャンルを乗り越えて活躍したエッセイスト・久保田二郎が、20年代から30年代の激動のアメリカを軽妙な語り口で紹介しています。目次をひも解けば、「禁酒法は偉大で馬鹿げたパラドックスだった」 「旧作・名作、深夜劇場のスーパー脇役たちに花束を」 「永遠なるスラップスティック・コメディアン達に乾杯」 「硝煙の時代を生き抜いたW・アープ最期はハリウッド」などなど。流線型の超特急「20世紀号」に乗り込んで、時空を超えたアメリカン・ドリームへの旅へとご案内。表紙デザインは堀内誠一。28.5cm×20.5cm、242p。


風俗史からみた一九二〇年代 狂気と不安の時代
青木英夫/源流社/1981年初版
品切れ中
Condition;良

「狂気と不安の時代」とありながら、読んでいってもまったく不安にはならず、「陽気で華やかな20年代」を大まかに紹介したもの。 表題と表紙絵と内容のミスマッチ加減を楽しんでしまう私が寂しいですが、スラスラと読んで図版を楽しみ、20年代のおさらいをするという感じでこの本と接したほうがいいです。特にファッション関連の図版が豊富。18.8cm×13cm、189頁。


アメリカン・デコの楽園 ハリウッド/マイアミ
中子真治・海野弘ほか/学研/1990年初版
品切れ
Condition;良

「アール・デコの世界」全5巻のうちの第3巻。パリで生まれたアールデコが、大西洋を渡るとアメリカというとてつもなく壮大な舞台が用意されていました。なにしろアール・デコ調高層建築のオンパレードになってしまったのですから。 さらにこの第3巻では大陸を横断してハリウッド ・マイアミへと進出。映画の王国ハリウッドでは華飾の映画宮殿で銀幕のスターたちがアールデコのファッションに身を包んで登場。そして流線型デザインの鉄道、車、電化製品、そしてプラスチックなどの素材で大量生産されるポップな小物類まで。アメリカ独自のアール・デコを鮮やかな写真とともに紹介しています。28.5cm×22.6cm、127頁。


現代思想 総特集=1920年代の光と影
山口昌男ほか/青土社/1982年(第二刷)
price;¥1,200
Condition;少ヤケ

目次より−山口昌男「1920年代に向けて」、海野弘「ジャズエイジの乗客たち」、多木浩二「抽象とコラージュ」、生松敬三「1920年代への関心」、前田愛「東京1925年」、平井正「ロマーニッシェス・カフェー(ベルリンの遊民の根城)」、池内紀「セイレーンの歌(1920年代のウィーン)」、淀川長治「映画の20年代(アメリカを中心に)」、佐藤恭子「演劇の20年代(モスクワを中心に)」など。豊富な図版を使用して、パリ、ウィーン、東京ほかの同時多発的20年代現象を、ジャズ、美術、映画、演劇などを通してさまざまな角度から考察しています。25.6cm×16.4cm、196頁。


アルベルト・ヴァーガス作品集
ヒュー・ヘフナー/トレヴィル発行・リブロポート発売/1988年
品切れ
Condition;少ヤケ

1978年にトレヴィルより出版されたものの和訳本。チューリッヒに学び、1916年にニューヨークへ渡って刺激的なアメリカン・ガールの理想像を描き続け、現在でも伝説的に語られる作家の作品集。魅惑的でパーフェクトな女性美が満載。32cm×22.6cm、128頁。


肖像神話 迷宮の画家タマラ・ド・レンピッカ
石岡瑛子・構成、五木寛之ほか/PARCO出版/1980年初版
品切れ中
Condition;良

ワルシャワで生まれ、パリで肖像画家として独自の作風を確立したレンピッカ。彼女自身の写真を見ると映画女優顔負けの絶世の美女で、社交界でも注目の的だったらしい。私の個人的な妄想では、20年代というとまずこの人の絵が思い浮かんでしまいます。アール・デコの幾何学的形態のなかに納められた魅惑的な人物たち。ジャズのリズムを思わせるキュービズム的なクビレ。これらの人物たちの情熱的でどこかやるせない瞳・・・。37cm×24.5cm、203頁+目録。


ベルリンのカフェ 黄金の一九二〇年代
ユルゲン・シュベラ/大修館書店/2000年初版
品切れ中
Condition;良

「黄金」の20年代のベルリンは文化・芸術の交差点。そこに存在していたカフェは多くの著名な文士や芸術家の名前に彩られていていました。この本では、20世紀のどの時代どの場所でも、そうそうお目にかかれないベルリンのカフェと常連たちが醸し出した雰囲気を豊富な図版も使用して、できるかぎり忠実に再現しようとしています。19.5cm×13.5cm、274頁。


ドゥマゴ物語
アルノー・オフマルシェ/Bunkamura/1995年初版
price;¥1,000
Condition;良

サン・ジェルマン・デ・プレの名高いカフェ・ドゥマゴの歴史と常連たちを追いながら、フランスの文化・芸術シーンの変換までをも描いた書。恥ずかしながら私は「ドゥマゴ」が「2つの中国人形」のこととはこの本を読むまで知りませんでした。ちなみに渋谷のBunkamuraにある「ドゥマゴ」へ行ってみたら、ちゃんと一対の中国人形が鎮座してました。19.4cm×12.3cm、203頁。


1920-30年スタイル
マイケル・ホーシャム/美術出版社/1991年
price;¥1,500
Condition;カバー少キズ

サブタイトルは「モダンスタイルの原型を生み出した時代と人々」。家庭用品、電化製品、車、飛行機、機関車、ラジオ、ジュークボックス、建築、デザインなどなど、“おしゃれ”な20年代・30年代をターゲットにまばゆい写真をたくさん使って構成した本。「モダニティ」こそがこの時代の合言葉だったのが、よーくわかります28.6cm×22.5cm、128頁。


ドローネー展 ロベールとソニア
東京国立近代美術館/1979年
品切れ
Condition;少ヤケ、カバー少キズ

ドローネー夫妻を本格的に紹介した日本で最初の展覧会のカタログ。生命感あふれる色彩と運動。 ドローネー夫妻が確立した独自の抽象絵画の誕生と変換、そしてさらに自分たちの芸術を同時代の社会へ合体させていく様などを見ていくことができるカタログです。27.7cm×21.1cm。


バウハウス 近代デザイン運動の軌跡
ギリアン・ネイラー/PARCO出版/1987年第4刷
price;\1,000
Condition;少ヤケ

1919年から33年までのわずか14年間ドイツにあったバウハウスは、学生総数が最盛期でも200人に満たなかったとのこと。歴史も短く規模も小さいこの学校がなぜ世界で最も有名な存在になったのでしょうか。クレーやカンディンスキーなどの有名な教師陣がいたこと、政治的圧力にも決して屈しなかったことなどがあげられるのでしょうが、そこで行なわれていた革新的な教育方が現代に与えた影響がなにより大きい。その根本精神は「 人間は誰でも生まれながらに平等な想像力がある」ということ。私のような凡人にも希望と勇気を与えてくれます。21cm×14.8cm、156頁。


ウィトゲンシュタインの建築
バーナード・レイトナー・編、磯崎新・訳/青土社/1996年初版
品切れ中
Condition;少ヤケ

天才哲学者ウィトゲンシュタインが、専門的な教育を受けていないものの、建築にもたずさわっていたことが知られていますが、その資料は多くないとのこと。その少ない資料の中で、最も彼の建築に関してを語っている、姉のヘルミーナによって書かれた『家族の回想』から、建築に関する部分を収め、さらに建築当時の写真を多数掲載した本。22p×15.2p、179頁。


ジャン・アルプ&ゾフィー・トイベル=アルプ
豊田市美術館/1998年
品切れ
Condition;良

ダダやシュルレアリスムと関わり、有機的な抽象形態を生み出したジャン・アルプと幾何学的形態を試みた妻ゾフィー。異なる作風ながらお互いが刺激しあい生み出されていったアルプ夫妻の芸術を紹介した展覧会のカタログ。それぞれの作品も多くの図版で紹介されたますが、二人の個性が合体した共同作品も掲載されていてジーンときます。 29cm×22.7cm、249頁。


JEAN ARP in All Media
峯村敏明/ギャルリー・ところ/1995年
品切れ中
Condition;良

ギャルリー・ところがニューヨークのシドニー・ジャニス・ギャラリーと共同で開催したアルプの展覧会カタログ。有機的な形態が伸び縮みして、そう、“たまゆら”といった感じの作品が紹介されています。29cm×22.7cm、39頁。


ニコラ・ド・スタール
東武美術館、神奈川県立近代美術館ほか/東京新聞/1993年
品切れ中
Condition;並

穏やかで、深い精神性を持った作品で知られるニコラ・ド・スタールの、展覧会のカタログ。彼の作風が確立されるのは、戦後ですが、画業のスタートが30年代ということで、このページで紹介することにしました。図版にも掲載されている、彼の最晩年の代表作『船』が、具象と抽象を行き来しながら、ひたすら我が道をすすんだ彼を、象徴しているようで、こころに染みます。この作品を制作した1955年に、スタールは自らの命を絶ってしまいます。27p×22.4p、185頁。


巴里滞在記
小宮豊隆/岩波書店/昭和9年
price;¥1,500
Condition;函補習アリ

「モスクワ芸術座」が1923年パリで客演したときの観劇記録。付録として「『第三研究の芝居」と「ストックホルム」と題する演劇評論があります。小宮豊隆はドイツ文学者、文芸評論家で、演劇評論家としても名を馳せた人物。「当時露西亜に這入る事の到底不可能である事を知った私は、急遽伯林から巴里に赴いて、それを貪り見た。『巴里滞在記』は、その時の日記である」と序にあります。19.5cm×13.5cm、254p。