きみをたずねて

60年代のきみをたずねる旅へ出かけてみませんか?

NOW 22 冬の号
湯村輝彦、浅井慎平ほか/文化出版局/1973年
品切れ
Condition;並

1968年から1975年までの間、文化出版局から出版されていた伝説の“男の雑誌・ナウ”。この雑誌でデビューした草刈正雄、日劇ダンシングチームの桑島光司、ミュージカルスター飯野おさみ、そしてコメディアン(?)の藤村俊二が、ダンディなファッションモデルとして巻頭に登場。さらに「男たち−酒場にて」では、三宅一生、赤塚不二夫、世良譲らのショットと談話。執筆陣も五木寛之、庄司薫などと豪華なら、イラスト陣も湯村輝彦や仲条正義らで対抗。さらにフォトスタッフも、沢渡朔、浅井慎平、高梨豊・・・。なんですから、もうたまりません。29.7p×22.4p、147頁。


NOW 24 冬の号
五木寛之、立木義治ほか/文化出版局/1974年
品切れ
Condition;並

「FAHION NOW」では、ピカピカの気障でいられたモデルたちを、立木義治が激写。小説「空母プロメテウス」の岡本好古の特集。池波正太郎、生島治郎、豊田有恒などさらに充実した執筆陣。そして「アイビールック反対」という特集では、「アイビールックでうれしがっている風景は、一種の怪談」と一刀両断。とにかく疲れるくらい男の美学を追及した濃い内容です。29.6p×20.7p、183頁。


BEATLES ILLUSTRATED LYRICS(ビートルズ・ソング・イラスト集)
アラン・オルドリッジほか/誠文堂新光社/1970年初版
品切れ
Condition;傷み、日本語版付録・ビニールケース欠け

1969年にロンドンで出版された「BEATLES ILLUSTRATED LYRICS」の日本版。40人余りのイラストレーターがビートルズの歌詞に触発されてイラストを投稿。そのイマジネーションの素晴らしさには脱帽です。編者のアラン・オルドリッジの巻頭の言葉にあるように、これは単なるビートルズの歌の画集だけでなく、「1960年代のイラスト集」です。27.5p×21.3p、152頁。


ビートルズ詩集2世界のはてまでも
羽切美代子・訳/新書館/1974年第6版
price;¥800
Condition;カバー汚れ

宇野亜喜良がアート・ディレクトした、写真やイラストたっぷりのビートルズ詩集。17p×15.4p、94頁。


THE LEGEND THE ILLUSTRATED STORY OF THE BEE GEES
David English Alex Brychta/E.M.M.C/1979年初版
品切れ
Condition;少ヤケ

テキスト英文。ビージーズの伝説を、メンバーを動物キャラクターにして愉快につづった絵本。バリー・ギブはライオン、ロビン・ギブはセッター犬、モーリス・ギブはビーバーに。ついでにスタッフメンバーも全部アニマルキャラクターで紹介しています。28p×21.5p、144頁。


THE DR WHO ANNUAL 1965
BBC/World Distributors/1965年初版
品切れ
Condition;並

テキスト英文。「ドクター・フー」は1963年、イギリスのBBC放送で子供向け番組としてスタートし、83年までの26年間続いた最長寿SF番組。この本は、一年間のストーリーを年鑑というかたちでコミック図版で紹介したシリーズの最初のものです。スタート時、“ドクター”を演じたのは、ウィリアム・ハートネルで、終了までには、8人も演じる役者が代わったとのこと。26.9p×18.7cm、93頁。


TV CENTURY 21 ANNUAL
City Magazines/1965年初版
品切れ
Condition;少背破れ

テキスト英文。こちらは、サンダーバードなどで有名な、英のテレビ映画制作会社
“TV CENTURY 21”(21世紀プロダクション)の'65年度の年鑑。収録されているのは、“Stingray ”“Fireball XL5 ”“Supercar”“Burke's Law”で、こちらもすべてコミック図版で紹介されています。そういえば、この“Stingray ”は、「♪スティングレイ、スティングレイ」と子どものころに歌ったことを、かすかに記憶しています。年齢バレちゃいますね。26.8p×18.9p、93頁。


THE MAN FROM U.N.C.L.E. ANNUAL
Metro-Goldwyn-Mayer/World Distributors/1968年初版
品切れ
Condition:1ページの端が少切り取りアリ

テキスト英文。全米で1964年から1968年にかけて放送されたスパイ・アクション・シリーズ。邦題は、「0011ナポレオン・ソロ」で、主役を演じたのは、ロバート・ボーン。この本でも、コミック図版で一年分のストーリーを紹介しています。27p×20.8p、93頁。


尼層ヨアンナ アート・シアター1 創刊号
植草甚一ほか/日本アート・シアター・ギルド/1962年
price: ¥1200
condition:並

1924年からパリにはじまった「アートシアター運動」の志にならい、1961年に発足したA・T・G(日本アートシアター・ギルド) 。このポーランド映画『尼僧ヨアンナ』を皮切りに、アート系、実験映画を次々に公開していきました。 23.7p×15.2p、62頁。→more


もう一つの別の広場 深夜放送にみる青春群像
TBSパック・イン・ミュージック編/ブロンズ社/1970年9版
品切れ
Condition:並

1967年8月に誕生した“パック・イン・ミュージック”。火曜から日曜までの午前0時半から朝の5時まで放送されていて、現在オジサンといわれている人びとのほとんどが、受験勉強しながら、あるいは寝床に入りながら、このラジオ番組を聞いていました。この“パック”という名称は、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』に登場する天使の名から取ったとのこと。その視聴者から番組に寄せられた莫大な数の投書をまとめたのが本書で、以後、この「広場シリーズ」の続編がたくさん刊行されています。だから、この本が記念すべき最初の一冊。巻末には、曜日ごとのDJが顔写真入りで紹介されていて、それによると、火曜日が福田一郎と中村律子、水曜が若山弦蔵と八木誠、木曜が北山修、金曜が野沢那智と白石冬美、土曜がロイ・ジェームスと藤田恒美、日曜が永六輔と中川冬美でした。


もう一つの別の広場 番外
小島一慶パック・キチガイクラブ版/ブロンズ社/1973年
品切れ
Condition;並

「深夜放送」といえば“パック・イン・ミュージック”。そのうち小島一慶が担当していた火曜パックの名物コーナー、「キチガイクラブ」(なんというストレートな命名)の会員からの投稿を中心にまとめたのが本書。「キチガイ」とは言っても、「かわった人」、「おかしなクセを持っている人」であれば誰でも入会することができたらしい。みんな心やさしい人たちです。19cm×12.4cm、252頁。


60年代のカタログ
小野耕世/主婦と生活社/1975年初版
price;¥2,000
Condition;ヤケ

21世紀ブックスの一冊。映画評論家・コミック研究家として知られる小野耕世が編集した〈60年代雑記帖〉。月光仮面、力道山、ザ・ピーナッツ、名犬ラッシー、六本木と野獣会、みゆき族、アラン・ドロンvsJ・P・ベルモンド、なんであるアイデアル、などなど、ワクワクするような60年代を豊富な写真と資料で紹介しています。18.3cm×12.8cm、317頁。


1960年代大百科
宝島編集部/JICC出版局/1991年初版
price;¥1,200
Condition;並

黄金の60年代を、一冊の本にパックしてしまったもの。高度成長期の日本人のエネルギーが凝縮された、独自のモダンでポップな文化を、懐かしい写真満載で紹介しています。第一章の「街の躍動」では、60年代建築、国民車スバル360、オート三輪、モペットなど。「お洒落な、ニュースタイル」では、カリプソ娘、アイビー、ミニなど。「モダン・デザイン」では、インダストリアル・デザイン、包装紙、ロゴ、キャラクターなど。そのほかブリティッシュインベンション、裕次郎、ボーリングなどなど、いっぱい。21p×14.8p、183頁。


MANGA! MANGA! THE WORLD OF JAPANESE COMICS
Frederik L.Schodt/講談社インターナショナル/1983年初版
品切れ
Condition;並

テキスト英文。著者のフレデリック L ショットは、サンフランシスコ在住のライターで、マンガ翻訳家としても活躍している人。日本のマンガについて執筆した本書により、米国での日本マンガ人気に火が付いたのだそうです。日本のマンガ文化の紹介にはじまり、「赤胴鈴之助」、「はぐれ雲」、「男組」、「ゴルゴ13」、「アタック1」などなど、を解説しています。また、「火の鳥」、「ベルサイユのバラ」、「はだしのゲン」の英語版も掲載されています。前書き」は、手塚治。2000年に著者は、朝日新聞社・手塚治虫文化賞特別賞を受賞。26.4p×18.8p、260頁。


IMAGICA SCREEN GRAFFITI BY WADA MAKOTO(イマジカ スクリーン・グラフィティ)
和田誠/Imagica/1989年(非売品)
品切れ
Condition;良、函付き

株式会社IMAGICAから発行された本。非売品ということなので、贈答品としてくばられたのでしょうか?懐かしい映画のワンシーンが、新たに和田誠の愛しいイラストでよみがえって、ページいっぱいに掲載(75作品を紹介)され、そのヨコには、彼の文章が添えられています。前書き、後書き、編集後記などは一切なし。ハードカバー、函付きでかなり贅沢な本です。30.2p×22.4p、150頁。


倫敦巴里
和田誠/話の特集/1977年4版
品切れ
Condition;カバー少傷み、帯破れ

和田誠の「モジリ」作品集。「パロディ」というコトバをあえて使わないのは、「本来それは権威を引きずり下ろすくらいの力があるもの」で、こちらは単なる遊び、というふうに“あとがき”にあります。が、彼の画才と発想力で、まさしく「遊びの神髄」になっています。21.5p×15.5p、158頁。


ああ、神話のスターたち グラフ・アメリカ映画史
和田誠、筈見有弘ほか/朝日新聞社/1977年
price;\1,500
Condition;並

巻頭カラーは、「自己主張する70年代スター」として、「チャイナタウン」のフェイ・ダナウェイ、「カッコーの巣の上で」のジャック・ニコルソン、「ゲッタ・ウェイ」のスティーヴ・マックィーンなどが登場。本文では、ヴァレンチノから始まるアメリカ映画の永遠のスターたちを豊富なグラフで活写。1927年から75年までのアカデミー賞受賞作を紹介した特集「オスカーの50年」、カラーページでアカデミー主題歌賞受賞作(1934〜1975)のチラシを掲載した「懐かしの映画主題歌」などなど、密度の濃い内容。表紙絵は和田誠。29.7p×20.6p、290頁。


太陽 創刊号
岡本太郎、三島由紀夫ほか/平凡社/1963年6月
品切れ
Condition;ヤケ

「雑誌太陽は、創刊号につづく第2号、第3号と巻を追い月を重ねるごとに、比類ない美しさで、みなさんを圧倒し魅了することをお約束します」(創刊のことば)―と、こころざし高らかに創刊した雑誌『太陽』。福沢一郎・絵、土門拳・写真による「日本人はどこからきたか」、岡本太郎らの短評による「シャツスタイル」などなど。29p×21.8p、192頁。


父のステッキ 男性自身シリーズ
山口瞳/新潮社/1968年初版
price;¥1,500
Condition;編年のヤケ・シミ

昭和38年から週刊新潮に連載され、単行本も第27部(?)まで発行された「男性自身シリーズ」の第4部。装丁・カットはおなじみの柳原良平。平凡な日常生活も名エッセイストの手にかかるとこんなにも洒落た味のある世界になるんだということが、よーくわかる本。19cm×13.2cm、268頁。


乗物万歳
阿川弘之、北杜夫/中央公論社/1977年初版
price;\1,000
Condition;ビニールカバー帯付き、少ヤケ

帯にある紹介文より−「文壇随一の乗物通といわれる阿川氏と、旅の“ベテラン”北氏とが、知識の正確さをめぐって繰りひろげた大舌戦。両者の意見が一致したのは、『勤勉な馬鹿ほど迷惑な存在はない』という一点だけの乱戦試合ながら、日本語の会話の面白さ難しさを深く感じさせずにはおかぬ」。ようするに、どちらが乗物に関する知識が豊富かの自慢のしあいが、最後まで続く本でして、でも面白い。装丁とカットは柳原良平。19cm×13cm、182頁。


植草甚一スクラップブック25 ジャズの十月革命
植草甚一/晶文社/1977年初版
品切れ
Condition;良、月報付き

1976年から1980年にかけて刊行された、植草甚一1のエッセイを集めた全40巻の叢書「植草甚一スクラップブック」。本書では、彼のフリージャズに関するエッセイをまとめたもの。現在でも、そのニュートラルな語り口に魅力を感じる若者たちが、たくさんいますが、この当時でも、植草は“ヨーダ”(老師)的な存在だったのですね。目次より−「ジャズ・アヴァンギャルドとは」、「オーネット・コールマン」、「セシル・テイラー」、「ジャズの十月革命」。解説は、平岡正明。18.6p×12.7p、229頁。


植草甚一スクラップブック38 「ジャズマガジン」を読みながら
植草甚一/晶文社/1980年初版
品切れ
Condition;良、月報付き

こちらは、『スイングジャーナル』などに連載されたエッセイを収録。目次より−「ニューポートという煙草を買った日は、やっぱりジャズに縁があった」、「『ダウンビート』増刊号と前衛ジャズの対談記事を研究してみよう」、「『ジャズ・マガジン』の前衛ジャズ事件をめぐって」、「グリニッジ・ヴィレッジの新聞を拾い読みしたあとで」、などなど。解説は、安田南。18.5p×12.7p、268頁。


いつも夢中になったり飽きてしまったり
植草甚一/番町書房/1975年5版
品切れ
Condition;函付、並、製本ミスによるハミ出しページがあり、それを折り込んでいます

植草甚一は、文章自体も、いつも散歩している。だから散歩道で五感を通して感じる心地よさを、読んでるほうも体験することができるのです。といっても、この人は、なかなかあなどれない。ピュアな感性と、豊富な知識と経験と、旺盛な好奇心をすべて持ち合わている人は、めったにいないし、普通なら、持ち合わせる前に、身を持ち崩してしまいますから。19.2p×13p、517頁。


壷中庵異聞
富岡多恵子/文藝春秋社/1974年初版
品切れ中
Condition;カバー汚れ

横川蒼太(平井蒼太がモデル)の依頼で、偏執的豆本制作に巻き込まれてしまった銅版画家・沼田ミツオ(池田満寿夫)と、“わたし”(富岡多恵子)。片意地の張り合いが、やがて奇怪な傑作豆本を、生み出していく・・・。こんな採算の取れないことに固執していく人種がいることで、どんなに文化が、豊かになっていることか。装丁・横尾忠則。19.3cm×13.7cm、200頁。


植物祭
富岡多恵子/中央公論社/1973年初版
price;\1,000
Condition;函付き(ヤケ)

本書は、「田村俊子賞」を受賞し、富岡多恵子が詩人としてだけではなく、小説家としも認められるようになったもの。装丁は、“もの派”の美術家・菅木志雄で、著者の再婚相手。19.6cm×13.4cm、262頁。


決定版、野坂昭如。
澁澤龍彦、富岡多恵子ほか/面白半分/1979年
品切れ中
Condition;編年ヤケ、本文1頁少し破れアリ

野坂昭如も編集長だったことがある「面白半分」の臨時増刊号。現在でもそうですが、このころの野坂昭如のアクの強さは相当で、表紙でも読者に、ガンとばしている。そんな彼でも、カワイイ子供時代があったらしく、最初の数ページは少年時代のアルバム。そのほか小学校時代の教諭や同級生が語った文章、山口洋子、天沢退二郎、澁澤龍彦、富岡多恵子など個性豊かな執筆陣が、野坂を、“まな板の鯉”に。21cm×14.6cm、286頁。


北杜夫の世界
吉行淳之介、佐藤愛子ほか/新潮社/1979年初版
price;\1,000
Condition;少ヤケ

どくとるマンボウこと北杜夫。これは、エッセイ、人物論、対談などで、その習性を明らかにした本。猥談を書かない北杜夫に、八つ当たりする吉行淳之介のエッセイや、女子大生の落し物の中で最も多い書籍は、「どくとるマンボウ」シリーズだ、という話、星新一との対談などが収録され、その親しみ深い人柄が浮かびあがります。21cm×13cm、223頁。


あくびノオト
北杜夫/新潮社/1961年3刷
price;¥1,000
Condition;ヤケ

「どくとるマンボウ」シリーズなどで有名な、北杜夫のエッセイ集。と思ったら、短編小説のようなところもあり、日常の何気ない疑問から、どんどん話がふくらんで、北杜夫ワールドへいつのまにか誘い込まれてしまいます。19.3p×13.3p、221頁。


円月説法 柴錬のダンディズム指南
柴田錬三郎/集英社/1978年初版
price;\1,300
Condition;編年ヤケ、帯付き

ニヒルな剣豪・眠狂四郎の「円月殺法」をもじり“円月説法”とした柴田錬三郎の人生相談回答集。その名のとおり意表をつきつつも具体的な説法で、質問者をバッサリ切捨てる(救いあげる)。豊富な体験から回答しているので、なるほど納得してしまいます。「回答者の弁」より−「惚れていながらどうしても『惚れている』と告白できない奴がいたら、その娘を連れて来い、と命じ、ひと目見て、こっちが気に入り、『おれにくれ』と言えるくらいの生ぐささが、おれにはあるのだ。さあ、なんでも、きいて来い」。18.9cm×13cm、246頁。


もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵
椎名誠/本の雑誌社/1981年初版
price;\800
Condition;少ヤケ

表題作は、著者の初の小説。そのほかにも、「噂の真相」、「朝日新聞」などに書いた、本や雑誌やその周辺のエッセイが、収録されています。小説は、ハチャメチャなストーリーでよくわからないのですが、エッセイ集のほうは、本周辺にまつわる著者の体験談が中心で、個人的感情まるだしなのが、また面白く、かなり入り込んで読めます。21cm×14.6cm、365頁。


ゴースト・ライター
猪野健治/エフプロ出版/1978年
price;\1,000
Condition;少ヤケ

目次より−「ゴースト・ライターとは何か?」「恥も外聞もなく代作オンパレードの政治家の自伝」「実像か虚像か“自らを語る”ことの好きな財界人」「ホンモノはほとんどないのが常識の芸能人」「流行作家と“影”の協力者たち」「古典から『かもめのジョナサン』まで名前だけの翻訳もの」「うわさの“あの人”たちと著者たちの収支決算」。18.5cm×12.8cm、189頁。


雑誌をつくった編集者たち
塩澤実信/廣松書店/1982年初版
price;¥2,000
Condition;良

知人が語ったことがあります。「乞食と編集者は一度やったら、辞められない」。でも、編集者にあこがれて、出版社に殺到しても、入社できるのは僅かで、その中から、編集長になって、自らの考える本なり雑誌を出せるのは、さらに限られた人。そして、編集業務は大変で、お払い箱になるのもまた早い。そんな過酷な編集者の世界で、名雑誌編集者として知られる21名を選び出し、その生きざまを豊富な資料を活用して、たくみに紹介した本。著者が取り上げている編集者は、『暮らしの手帖』の花森安治、『ミセス』の今井田勲、『婦人公論』の三枝佐枝子、『中央公論』の笹原金次郎』、『週刊新潮』の野平健一、『女性自身』の黒崎勇、『non・no』の若菜正、『ダカーポ』の甘糟章などなど。21.5p×15.5p、318頁。


小説より奇なり
伊丹十三/文藝春秋/1973年第2刷
price;¥1,000
Condition;並

著者本人の装丁による表紙に記された文章より―「談話の活字化に於ては日本一の定評ある著者が、文豪名士の脱毛の悩み告白、ベテラン主婦のお産体験談、天皇のステテコ姿目撃談等人事の滑稽と悲惨を抉る名筆記録」。登場する人々は、輪島博、荻昌弘、立原正秋、高野耀子、三島雅夫、石坂洋次郎、生島治郎、筒井康隆、岡本太郎、岡部冬彦、星新一、などなどなど。19p×13p、267頁。


花森安治の仕事
酒井寛/朝日新聞社/1988年
price;¥1,000
Condition;函付き、良

朝日新聞に昭和62年9月から翌年の4月まで、「暮しの旗を掲げて―花森安治の仕事」の題で連載したものを訂正、加筆して、「大学卒業まで」の一章を加えて出版された本。花森安治は、戦争への反省から、一人ひとりの暮しを大切にしてほしいと、『暮しの手帖』を発行。それは、戦後、おびただしく創刊された雑誌中もっとも独創的なものとなり、1978年に亡くなるまで、持てる力のすべてをこの一誌にかけました。その花森の生涯を、著者は丁寧にたどっています。19.4p×13.5p、254頁。


OUT (月刊 アウト) 大特集・これが東京12チャンネルだ!
みのり書房/1977年11月
品切れ
Condition;並

大特集は、東京12チャンネル。『独占おとなの時間』、『木枯らし紋次郎』などを紹介。「巻頭カラー特集・これが秋の見ものだ!」では、『おれは鉄平』、『新・巨人の星』、『ルパン三世』、『惑星0番地』など。25.7p×16.1p、134頁。


別冊宝島 70年代マンガ大百科
加納則章、夏目房之介ほか/宝島社/1996年
品切れ

「70年代のマンガは、当時よりも90年代の今のほうがよく読まれていたりするのである。強引に言ってしまおう。70年代のマンガは、90年代に生きるあなたのために描かれたのだ!」(別冊宝島編集部)。目次より−「70年代は、美しき『馬鹿の時代』だった!」、「馬鹿の美しさを広めた梶原一騎」、「70年代SFマンガは『科学が作るバラ色の未来』の否定から始まった!」などなど。巻末には主要マンガ雑誌ラインナップ一覧、単行本データつき索引、作家索引を収録。世紀が変った現在でも生き続ける70年代マンガの世界を読み解くのに最良の書です。21cm×14.7cm、218頁+目次集索引。


70年代アメリカン・シネマ103
堤夏彦ほか/フィルムアート社/1991年第9版
price;¥1,200
Condition;並

ニュー・シネマから1970年代末までの、もっともエキサイティングだったアメリカ映画103本を紹介した本。それぞれの作品に、写真図版、解説、ストーリー、名場面再現などを添えて、70年代映画事典といった感じで編集されています。人名索引付き。21.3p×15p、349頁。


怖るべき娘達
パット・マクガー、延原謙・訳/新樹社・ぶらっく選書/1950年
品切れ
Condition;経年ヤケ

著者は、アメリカの技巧派ミステリを世に送り出した女流作家。装丁は、城所昌夫。


プレーボーイ王国
ジョー・ゴールドバーグ/早川書房/1969年初版
price;¥1,000
Condition;良

サブタイトル「男性雑誌を創造した男ヘフナー」。1953年にマリリン・モンローのヌード写真を売り物に、かき集めた資本と素人同然のスタッフによって創刊された『プレーボーイ』。その立役者ヒュー・ヘフナーが、資本も経験もゼロの状態から一大「プレーボーイ王国」を築きあげた成功の秘訣や、その内幕を描いた本。18.8p×13p、288頁。


そしてみんな軽くなった
トム・ウルフ/大和書房/1985年初版
price;¥1,000
Condition;並

サブタイトルは、「1970年代革命講座」。この人の文章は、やたらハシャギまわっていて、訳者(青山南)の“あとがき”によると、この文体は「わおわおスタイル」とも呼ばれているらしい。70年代は60年代が過ぎたあとの小康状態ではなく、軽くなったぶん、なおいっそう、とんでもない時代だったのだということを、著者のイラストも満載で紹介している本です。19.2p×13.5p、221頁。


必携 SF手帖
オフィス221/蝸牛社/1979年初版
品切れ
Condition;少ヤケ

編者のコメントをなるべく控え、ただ単にSF小説をリストアップしているだけなのですが、これが思いのほか面白い本。海外作品に関しては、テーマを10に大別(宇宙、エイリアン、テクノロジー、宗教など)し、さらにスタイルを7種(喜劇的、悲劇的、叙情的、思弁的など)に分けて紹介していますが、日本の作品に関しては、「テーマ別分類が困難」なため11項目(擬似イベント、伝奇、人類など)の分類のみになっています。この辺からも日本文化の特色が論じられそうです。その他に「SFキャラクター便覧」、「専門誌リスト」、アンソロジーリスト」、「SF関連書リスト」、「雑誌特集号リスト」、「海外SFベスト・オブ・ベスト」、「受賞リスト」、「SFリスト」などがあり、さらに「SF名文句、名引用句集」なんていうのもあります。小冊子ながら、かなりの充実度。17.2cm×10.6cm、124頁+SFカレンダー・短評欄付き。


我が心の歌
古賀政男/展望社/1965年初版
price;¥2,000
Condition;並、著者献呈書名入り

その強面からは、ちょっと想像できないほどロマンチシズムあふれる作品を多数生み出し、作詞家・作曲家には、ほとんど光があたらなかった戦前においても、“古賀メロディ”として人びとに愛されてきた古賀政男の、自伝。「古賀メロディをならべるだけで、現代の日本人の精神史が、また日本人の記録がいたるところにできあがる」(刊行者)。18.1p×12.6p、262頁。


SONG BOOK 13 HEIBON パンチ DELUXE 付録
宇野亜紀良ほか/平凡社/1969年
price;¥500
Condition;並

コンテンツとして、“カム・トゥギャザー”などの「ニューヒットポップス」、“夜のストレンジャー”などの「華麗なるポップジャズ特集」、それから「森山良子のすべて」、「キャンパスポップス・スィンギン・イン!」、「和製ポップスベスト20」。表紙イラストは宇野亜紀良、扉・本文イラストが佐藤憲吉、加藤啓子。9.8p×20.7p、114頁。


私の絵日記
藤原マキ/北冬書房/1984年
price;¥800
Condition;並、1ページが2pほど破れ

つげ義春婦人の藤原マキがつづった絵日記。もともとは、ひとり息子の正助の幼い日の記録として、書き始めたものだそうです。精神を病んだ夫の奇行なども、たんたんと書かれていて、帯に記された赤瀬川原平の評にあるように、カワイイ生きものの「観察記録」といった感じ。でも、不思議と読んでいるこちらが元気になってくるのです。ちなみに、藤原マキは、唐十郎の「状況劇場」で、「腰巻お仙」を演じた人。 18.8p×13p、183頁。


たびたびの旅
真鍋博/文藝春秋/1974年初版
品切れ中
Condition;少ヤケ

イラストレーターで、日本SFクラブの会員でもあった真鍋博。2000年に物故されましたが、私は、この方が装丁した星新一のSF小説が大好きでした。その真鍋が、個性的な旅の数々を披露。イラスト同様、文章もスマートでほんのり。19.4p×13.4p、302頁。


ペンギン日記
朝比奈菊雄/読売新聞社/1957年
品切れ中
Condition;カバー汚れ

当時、武田薬品社員だった朝比奈菊雄が、第一次南極観測隊に任命され随行し、そのときに出会った、ペンギンたちとの交流を中心に綴った心温まる本。「宗谷」船上で 発行された日刊新聞「南極新聞」のことや、隊員同士の交流や人間感情の爆発など、豊富な写真図版も挿入して綴っています。著者サイン入り。18.5cm×13cm、202頁。


絵本 A LONG VACATION (ア・ロング・バケイション)
大瀧詠一、永井博/CBSソニー出版/1979年初版
品切れ

1981年に発売された、大瀧詠一の名盤『A LONG VACATION』。その始まりは、この「絵本」からなのです。この絵本にシングル6枚をセットにして、売り出すことも検討されましたが、結局、本だけが出版されたもよう。永井博のイラストが、まぶしい。こんなにも青い海と空。24.6p×20.4p、32頁。


わたしの動物園
阪田寛夫/牧羊社/1965年初版
price;¥4,800
Condition;函、帯、著者献呈書名入り、少ヤケ

小説『土の器』(芥川賞受賞)、童謡『サッちゃん』などで知られる著者の代表的な詩集。表題作のほか、「日曜学校のころ」、「水絵」、「歳月」を収録。著者献呈書名入り。19.4p×13.2p、74頁。


70年代カルトTV図鑑
岩佐陽一/ネスコ/1996年初版
品切れ中
Condition;少汚れ、帯少破れ、朱線アリ

「かつて人々が自分自身の存在に懐疑心を抱いて生きていた時代があった。それが70年代。嫌なことを嫌と、まちがっていることをまちがっているとハッキリいえた時代があった。それが70年代。・・・」(著者)。そんな時代を象徴するテレビ番組を、紹介している本書は、5分に一度は必ず噴出してしまう可笑しさと、深い内省を併せ持つ、なかなかスゴイ本、というよりこの時代のテレビがスゴかったのですね。たとえば“レインボーマン ”が闘った相手は、宇宙人でも地底人でもなく、「日本兵に虐殺された外国人の反日組織」というんだから、スゴイと思いません?18.9cm×12.9cm、238頁。


小林信彦 60年代日記
小林信彦/白夜書房/1985年初版
品切れ
Condition;良

60年代というと、どうしても外せないのが、この日記。公開するつもりで書かれたものではないので、当然、一部の人名が伏せてありますが、それもかえって生々しさが伝わるというもの。あの活気に満ちた時代、ドラマに満ちた時代を、著者とともに渡り歩くことができる本です。19.3cm×13.3cm、318頁。


週刊ポスト 創刊号
柴田錬三郎、水木しげるほか小学館/1969年8月
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Condition;並

グラフページでは、バンダーグリフト基地からの撤退記録「アメリカ敗れたり!」、ホバークラフト製作に夢をかける「できた走った“わが愛艇”」など。その他記事では、「フォード会長が初めて語った日本上陸作戦」、「大学立法はかえって火に油を注いだのではないか」、「'69夏の当たり屋ベスト7」、「10年後の花形は“カタカナ職業”と大工・植木屋」などなど。25.5p×17.7p、178頁。