きみは革命的だった

あのころ、きみは革命的だった。

誰か沖縄を知らないか 《第三世界》私論
村瀬春樹/三一書房/1970年初版
price;¥2,000
Condition;並

『鬼っ子』をつくった映画制作グループ〈N.D.U〉の一人として、『沖縄エロス外伝』というサブタイトルを持つ『売春婦たち』を撮るために、'69年の夏に沖縄へ向かった著者。しかし、映画は結局、完成しなかった。「僕は、ある種の《沖縄》とのサシの勝負に敗れ果てたのだ」(著者)。 そこには、「自由競争」のセパレートコースを、ただひた走らされる東京人から奪い取られた、「ぬばたまの闇」があった。そして人びとは、生き生きと生活していた。17.3p×10.7p、247頁。


週刊アンポ 創刊号
小田実、大江健三郎ほか/週刊アンポ社/1969年
品切れ
Condition;良

安保条約に反対する人々の広場として創刊された雑誌の創刊号。表紙裏には、「この本には目次はありません。すみからすみまで読んでください」とあります。’69年11月17日、佐藤首相訪米の日に創刊されていて、裏表紙には、「69年度ミス・インターナショナル候補者にかこまれた佐藤首相」のコラージュ写真。佐藤首相と思わしき老人が、夢の中でホワイトハウスの“あの男”に会いに行くという大江健三郎の掌編「Going to meet the Man」。など、佐藤首相の訪米を徹底的に反対しています。裏見返しには、いずみたく作曲の「戦場(ベトナムの歌)」も楽譜つきで掲載。ちなみにこの本、週刊とありますが、実際には隔週で発行されていて、第15号(70年6月)まで続いたらしい。それぞれの表紙絵を担当したのが、横尾忠則、赤瀬川原平、長新太、片山健など異色アーティスト揃いで、こちらの創刊号では、粟津潔が担当しています。25.7p×18.3p。


ソヴェト映画 第一巻第五号
ソヴェト映画社/1950年8月
品切れ
Condition;裏表紙破れ

ソヴェト映画を紹介・普及するために発行された映画誌。表紙は、映画「三つの邂逅」に出演の女優カー・ルーチコ。巻頭グラビアでは映画「クバンのコザック」、「ソヴェト映画におけるレーニンとスターリンの形象」、映画「チャパーエフ」など。目次より―「ソヴェト映画の復興」、「フランス映画の現実」、「マーシャルプラン下のイギリス映画」、「座談会・ソヴェト映画の性格」など。25.5p×18.2p、26頁。


ソヴェト映画 第一巻第八号
ソヴェト映画社/1950年11月
品切れ
Condition;裏表紙破れ

巻頭グラビアでは、伝記映画「ジュコフスキイ」、タマーラ・マカーロフなどの「ソヴェト映画俳優名鑑」、「ソヴェト映画の足跡」、「国際映画祭受賞作品」。目次より―「ソヴェト映画の現況」、「赤い広場の思い出」、「岐路にたつ日本映画」、シナリオとして「ベルリン陥落」など。25.5p×18.2p、50頁。


ソヴェト映画 第二巻第八号
ソヴェト映画社/1951年9月
品切れ
Condition;表紙少破れ

巻頭グラビアでは、「金星勲章騎士」「世界の青春」、「誓い」、「ソヴェトの科学普及映画紹介」など。目次より―「特集・平和のためにたたかう世界の映画」、「特集・ソヴェトの科学普及映画と記録映画」など。34頁。


ソヴェト映画 第三巻第六号
ソヴェト映画社/1952年6月
品切れ
Condition;並

グラビアページでは、映画「大音楽会」、「忘れえぬ5月1日」、「キーロフ工場」、「日本映画を育てた作家・溝口健二」。目次より―「特集・世界映画のうごき」、「ソヴェト映画の演技」、「スタニスラフスキー小伝」、「たそがれの資本主義映画」、「ソヴェトのサーカス」、「『ドイツ零年』紹介」など。34頁。


ソヴェト映画 第三巻第七号
ソヴェト映画社/1952年7月
品切れ
Condition;並

グラビアページでは、「平和な日々」、「援朝抗米」、「あたらしいチェコ」、「ステップにて」、「衣笠貞之助」。目次より―「映画物語『ベルリン陥落』」、「モスフィルム映画は物語の順を追い撮影される」、「映画物語『虹』」、「特集・ほろびゆくアメリカ映画」など。34頁。


ソヴェト映画 第三巻第八号
ソヴェト映画社/1952年8月
品切れ
Condition;並

グラビアページは、「スターリングラード戦」、「白毛女」。目次より―エイゼンシュタインの未完の遺稿「だが、なおも前進せよ」、「立ち上がるシナリオ作家」、「フランス映画万歳」、「チャップリンの歩んだ道」など。34頁。


ソヴェト映画 第三巻第九号
ソヴェト映画社/1952年9月

品切れ
Condition;並

「特集・五つの映画物語」では、「母」、「真空地帯」(日本映画)、「マリテ」、「真実の人間の物語」、「民主青年行進曲」(中国)を紹介。その他目次より―「イタリア1952年」、「ソヴェトのチャップリン映画評判記」、「アメリカの恥辱『息子ジョン』」、「南の果て」、「これが映倫の内幕だ」など。42頁。


討論 三島由紀夫vs.東大全共闘 〈美と共同体と東大闘争〉
三島由紀夫/新潮社/1969年3刷
品切れ
Condition;線引きアリ

69年の5月13日、東大教養学部において、駒場共闘“焚祭”委員会主催で行なわれた討論の完全収録本。帯にある紹介文より―「もっとも非政治的な両極から、逆に政治の現状を揺さぶり、時代と人間の変革を迫って行動する2つのラディカリズム―妥協を捨て、収拾を思わず、存在の基盤を賭けて闘わされた激論の全貌を再現し、討論終了後、両者から寄せられた特別手記(70枚)を付す」。19.1p×13.1p、177頁。


犯罪あるいは革命に関する諸章
平岡正明/大和書房/1973年初版
price;¥1,000
Condition;背ヤケ

多分野にわたる批評家は、けっこういるものだけど、平岡正明ほどの、まったく関連性を見出せない、ジャンルを飛び越えた批評家は、珍しいのではないでしょうか。と、いうより、その独特のスイングする文体が、ジャンルをもスイングしていまっている、といっておきましょう。この本は、1967年に現代思潮社から出版されたものの再刊。19.4cm×13.5cm、252頁。


1968年 バリケードの中の青春 シリーズ20世紀の記憶
西井一夫ほか/毎日新聞社/1998年
品切れ
Condition;少ツカレ

「我々の故郷は1968年だ!」。1968年という年はいったい何だったのか、全共闘という運動態は何だったのか、そして、あれだけの熱気と意志が跡形もなく消え去ったのは何故か・・・。世界が一体となって燃えた1968年を、さまざまな視点、ジャンルから採集し、閉じ込めた一冊。29.6p×21p、368頁。


全共闘
茜三郎、柴田弘美/河出書房新社/2003年初版
price;¥900
Condition;良

「全共闘運動とは何だったのか?」。いまだに完全に検証されていない、というより、永遠に安易な答えを退けつづけるだろう“熱い時代”を、当時の記録の初公開写真と、体験者である筆者の熱筆で語った本。さらなる「戦争の世紀」がはじまろうとしている今、彼らの熱気から、学ぶべきことも。21p×14.8p、143頁。


全共闘グラフィティ
高沢皓司/新泉社/1984年初版
品切れ
Condition;表紙スレ

その名のとおり、全共闘関連図版をならべあげている本。個人的に重宝しているのは、「戦いの書誌」として新左翼―学生運動の歴史を書誌で辿っているページ。25.7p×19.1p、142頁。


全共闘白書
全共闘白書編集委員会/新潮社/1994年初版
price;\1,500
Condition;少ヤケ

「あのころ、きみは革命的だった」人々全81大学他256名の貴重な回顧録。かつて全共闘運動に関わった人々に73項目のアンケートを実施し回答を得た526通の中から編集して成ったもの。このアンケートに添えられた「呼びかけ文」が実にいい。「それぞれが、自らでさえ持て余しぎみの情熱をぶつけあいながら、世の中の枠組みを変えようとした私たちの『思春期』から、二十余年の星霜が流れました。以来、私たちの多くは、髪を短くして『企業戦士』に、あるいは社会的活動から召還して『教育ママ』になり、ひたすら黙り続けることをもって、私たちの“意思表示”としてきました。・・・」。21cm×14.7cm、454頁。


オウムと全共闘
小浜逸郎/草思社/1996年4版
price;¥400
Condition;ヤケ、汚れ、鉛筆線引きアリ

全共闘運動を体験した著者が、オウム事件との関連性を論じた本。「なぜ、知的に優秀な数多くの若者が、あれだけたやすく、麻原彰晃のような山師的宗教家に絶対帰依したのか」、「なぜ、平和でそれなりに安定したはずの日本で、このような非融和的・閉鎖的な教団が成立する必然性をもつのか」...。19.4p×13.5p、214頁。